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糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

眼の一番奥、眼底には網膜という神経の膜があり、多くの毛細血管があります。糖尿病の患者さんの血液は、糖が多く固まりやすい状態になっているため、網膜の毛細血管を詰まらせたり、血管の壁に負担をかけて、眼底出血をしたりします。
そのため、血液の流れが悪くなり、網膜に酸素や栄養素が不足し、これが糖尿病網膜症の原因となります。進行した場合には硝子体で大出血が起こり、失明に至る場合もあります。

白内障(はくないしょう)

白内障はさまざまな原因で起こりますが、最も多いのは加齢によるものであり、これを「加齢性白内障」と呼んでいます。個人差がありますが、誰でも年をとるにつれ、水晶体は濁ってきます。加齢性白内障は一種の老化現象ですから、高年齢の人ほど多く発症します。
最近では、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症や目のけが、薬剤の副作用から白内障を起こす場合もあります。

日常生活に支障がない程度であれば、点眼薬や内服薬により、白内障の進行を遅らせます。これらの薬剤は、水晶体が濁るスピードを遅くするもので、症状を改善したり、視力を回復させることはできません。
白内障が進行して、日常生活に不自由を感じるようであれば、手術を行います。白内障以外の病気がある場合は、手術方法を工夫したり、全身状態をみて手術の時期を決めます。手術を考える時は、医師とよく相談しましょう。

緑内障(りょくないしょう)

緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因の一つと言われています。また、眼圧が正常範囲(10~21mmHg)にも関わらず、緑内障になる人がいます。正常眼圧緑内障と呼びます。
一般的に緑内障では、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多く、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていくため、目に異常を感じることはありません。日本人では40歳以上の約20人に1人が緑内障といわれ、しかも半数以上は眼圧が正常です。
急性の緑内障では急激に眼圧が上昇し目の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状をおこします。時間が経つほど治りにくくなるので、このような急性閉塞隅角緑内障の発作がおきた場合はすぐに治療を行い、眼圧を下げる必要があります。多くの場合、自覚症状がない緑内障に対して、最も重要なことは早期発見・早期治療です。一度障害された視神経をもとにもどす方法はなく、病気の進行をくい止めることが目標となります。したがって出来るだけ早期に緑内障を発見し治療を開始することが大切です。

緑内障発症時の視野のイメージ像(右眼で表示しています。)


  • 初期

  • 中期

  • 末期

ドライアイ

眼が疲れやすい、あるいは何となく眼に不快感を感じるという人が増えています。テレビ、ワープロ、パソコンなどに囲まれて眼が酷使される現代では、疲れ目など眼に不快感があると仕事だけでなく、日常生活でも大変不便を感じることでしょう。

こういった疲れ目などの原因として最近注目されているのが眼の乾き、ドライアイです。眼が疲れやすいのは、眼を使いすぎたためばかりではなく、もしかしたらドライアイという病気の一症状かもしれないのです。

ドライアイは、800万人以上もの患者が悩まされていると推定されるのにもかかわらず、病気としての認識が低い疾患でもあります。是非一度医師にご相談ください。医師の指示に従い、日常生活に注意すれば、より快適な毎日をすごせるはずです。

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

加齢黄斑変性は、網膜の「黄斑」という組織に老化現象が原因となり、異常が起こる疾患です。あまり聞きなれない病名ですが、実は米国では65歳以上の中途失明原因の第1位であり、1,300万人以上の人がかかっています。これまで、欧米人に多いといわれてきましたが、高齢化や食生活の欧米化などに伴って日本でもかかる人が急増しています。

加齢黄斑変性の症状としては、老眼に似ていることがありますので、自己判断に頼らず、眼科での検診をお勧めします。
また、自覚症状がない疾患も多いので、定期的な検診で自分の眼の健康状態を知っておくことが大切です。40歳を過ぎたら、1年に1回は眼科検診を受けましょう。

飛蚊症(ひぶんしょう)

眼球の中の大部分は、硝子体と呼ばれるゼリー状の透明な物質がつまっています。
角膜と水晶体を通して外から入ってきた光は、この硝子体を通過して網膜まで達します。ところが硝子体に何らかの原因で“濁り”が生じると、明るいところを見たときにその濁りの影が網膜に映り、眼球の動きとともに揺れ動き、あたかも虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見え、飛蚊症として自覚されます。この“濁り”には、生理的な原因によるものと病的な原因(硝子体出血・網膜剥離・ぶどう膜炎)によるものがあります。
飛蚊症の症状に気がついたら、その原因が生理的なものか、病気なのかを自分で判断せず、眼科で検査を受けましょう。